辞令は英語で何という?辞令書・社交辞令の英語表現と例文

辞令の英語を、辞令書・辞令を受ける動作・社交辞令の場面ごとに紹介する記事のアイキャッチ。机の上の書類とノートパソコン

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英語のメールや書類で「辞令」と書きたいのに、ぴったりの単語が見つからなくて困っていませんか。

結論から言うと、辞令を英語で言う時は、ひとつの単語に決めず場面で使い分けるのがコツです。人事の書類なら appointment や transfer、社交辞令なら lip service や pleasantries がよく使われます。

この記事を読めば、辞令の英語を3つの場面に分けて、例文つきで使い分けられるようになります。

目次

辞令は英語で何という?まずは3つの場面に分けよう

先に結論

「辞令」にぴったり1対1で対応する英語はありません。人事の書類なのか、辞令を受ける動作なのか、社交辞令なのかで、使う英語を変えるのが近道です。

辞令の英語を調べると、いろいろな訳が出てきて迷いますよね。

それもそのはずで、日本語の「辞令」には、人事の文書という意味と、言葉づかい・あいさつという意味があるんです。意味が2つあるので、英語も1つには決まりません。

実は、法務省が提供している法令用語日英標準対訳辞書でも、「辞令」という項目は見当たりませんでした。公的に決まった英訳があるわけではないので、場面に合わせて言葉を選びましょう。

場面日本語の例使いやすい英語
人事の辞令(書類・通知)辞令書、異動の辞令letter of appointment, transfer notice
辞令を受ける・出す(動作)辞令を受ける、辞令が出るbe appointed, be transferred, be promoted
社交辞令(言葉)ただの社交辞令lip service, pleasantries, just being polite
辞令の英語を「人事の辞令(書類)」「辞令を受ける・出す(動作)」「社交辞令(言葉)」の3つの場面に分けて、それぞれ使いやすい英語を並べた図解

辞令という言葉そのものの意味は、辞令の意味・読み方と社交辞令との関係で詳しく紹介しています。

人事の辞令・辞令書の英語|appointment と transfer の使い分け

「何を命じる辞令か」で単語が変わる

人事の辞令は、任命なら appointment、異動や転勤なら transfer、昇進なら promotion と、中身によって単語を変えます。辞令書は letter of appointment や notice をつけた形がよく使われます。

人事の辞令は、命じる内容で英語が変わります。

法令用語日英標準対訳辞書や、国家公務員法の英訳で使われている言葉を中心に、表にしてみました。

日本語英語出どころ
任命・任命するappointment, appoint法令用語日英標準対訳辞書
任命権者appointer法令用語日英標準対訳辞書
採用initial appointment国家公務員法の英訳
昇任promotion国家公務員法の英訳
降任demotion法令用語日英標準対訳辞書
転任transfer国家公務員法の英訳
出向secondment法令用語日英標準対訳辞書
休職administrative leave法令用語日英標準対訳辞書
復職reinstatement法令用語日英標準対訳辞書
免職dismissal法令用語日英標準対訳辞書
退職retirement, resignation法令用語日英標準対訳辞書
補足

国家公務員法の英訳は、法令の正文ではなく参考のための翻訳です。改正が反映されていない古い版もあるので、言葉の参考として使うのがよいですよ。

辞令書は英語で何という?

辞令書の英語は、中身に合わせて次のように言うと伝わりやすいです。

辞令書の種類英語の例
任命・採用の辞令書letter of appointment, appointment letter
異動・転勤の辞令書transfer notice, notice of transfer
昇進の辞令書promotion letter, notice of promotion
人事異動の通知全般notice of personnel change

『辞令書を一言で訳すなら、どれがいいの?』という方は、まず letter of appointment を覚えておくと便利です。任命や配属を伝える書類として、意味が通りやすいんです。

辞令書そのものの中身や形式は辞令書とは?人事異動通知書との違いで紹介しています。

辞令を受ける・辞令が出るの英語と例文

主語は「自分」、動詞は受け身

辞令を受ける英語は、「辞令」という名詞を使うより、be appointed や be transferred のように受け身で言うと自然です。

辞令を受けた時、英語では「辞令をもらった」と言うより、「〜に任命された」「〜に異動になった」と中身を言うのがふつうなんです。

『receive a jirei みたいに言いたくなる…』という気持ちも分かります。ただ、英語では命じられた中身を動詞で言ったほうが、ずっと伝わりやすいですよ。

辞令を受ける英語の例文
  • I have been transferred to the Osaka branch.(大阪支店への異動の辞令を受けました)
  • I was appointed Sales Manager.(営業課長に任命されました)
  • I was promoted to Section Chief.(課長に昇進しました)
  • I have been seconded to a partner company.(取引先の会社への出向を命じられました)
  • I received my letter of appointment today.(今日、辞令書を受け取りました)

辞令が出る・辞令を出す英語

辞令が出る・辞令を出すも、中身で言い換えます。会社側が主語なら、appoint や transfer を能動の形で使います。

日本語英語の例文
異動の辞令が出たThe transfer was officially announced.
辞令は4月1日付ですThe appointment takes effect on April 1.
会社は彼を部長に任命したThe company appointed him as Department Manager.
まだ辞令が出ていないIt has not been officially announced yet.

例えば、海外の同僚とこんなやりとりをすることもあるはずです。

“I heard you’re moving to Tokyo.”
“Yes, the transfer was officially announced today.”

「東京に行くって聞いたよ」「うん、今日正式に辞令が出たんだ」という意味ですね。

辞令書の英語テンプレート|Word や Excel に写して使える雛形

4つの項目をそろえれば形になる

英語の辞令書も、日付・本人・命じる内容・発令する人の4つがそろえば形になります。下の雛形を Word や Excel に写して、伏せ字のところを書きかえて使ってみてください。

英語の辞令書が必要になるのは、海外拠点への異動や、外国籍の社員への通知などが多いですよね。

当サイトではファイルの配布はしていませんが、本文の雛形をそのまま写せば使えるようにしました。

英語の辞令書を作る順番
  1. 一番上に日付(Date)を書く
  2. 本人の氏名と今の所属(To)を書く
  3. 命じる内容と効力が始まる日を本文に書く
  4. 最後に会社名と発令する人の名前を書く
英語の辞令書を、日付・宛先・本文・発令者の4つの項目の順に並べて示した図解

雛形の例です。○○ の部分を書きかえて使ってみてください。

項目雛形の文
タイトルLetter of Appointment
日付Date: ○○ ○○, 20○○
宛先To: ○○ ○○, Sales Department
本文(異動)You are hereby transferred to the ○○ Branch, effective ○○ ○○, 20○○.
本文(任命)You are hereby appointed as ○○ Manager, effective ○○ ○○, 20○○.
結びWe look forward to your continued contribution.
発令者○○ ○○, President, ○○ Co., Ltd.

hereby は「ここに〜する」という改まった言葉で、正式な通知らしさが出ます。effective のあとに日付を書くと、発令日(効力が始まる日)を示せますよ。

よくある失敗

日本語の辞令書をそのまま直訳して「jirei」とローマ字で書くと、相手に意味が伝わりません。日本語の書き方の基本は辞令の書き方と文例で確かめてから英語にすると、抜けが出にくくなります。

社交辞令は英語で何という?例文と使い方

社交辞令の英語は lip service と pleasantries

社交辞令の英語は、「口先だけ」なら lip service、「あいさつとしての決まり文句」なら pleasantries や small talk がよく使われます。会話では It’s just being polite. と言うのが自然です。

社交辞令の英語は、何を言いたいかで変わります。

言いたいこと英語ニュアンス
ただの社交辞令だよIt’s just being polite.気を使って言っただけ
口先だけの言葉lip service実行する気がない、やや否定的
あいさつ・決まり文句pleasantries礼儀としてのやりとり
社交上のお世辞flatteryほめすぎ、お世辞
外交辞令diplomatic niceties角を立てない儀礼的な言葉

社交辞令の英語例文

社交辞令として使われることが多い英語の例文を、場面ごとに並べてみました。

社交辞令の英語例文
  • Let’s grab a drink sometime.(今度、飲みに行きましょう)
  • We should get together sometime.(そのうち会いましょう)
  • It was nice meeting you.(お会いできてよかったです)
  • I’d love to see it sometime.(ぜひ一度見てみたいです)
  • Let me know if you’re ever in town.(こちらに来ることがあったら連絡してね)

『英語で「今度会おうね」と言われたけど、本気なのかな?』と迷ったことがある方もいるはずです。

sometime(いつか)がつくと、日にちが決まっていないので、社交辞令として受け取られることもあります。本気で誘いたい時は “How about next Friday?” のように日にちを入れると、本気度が伝わりますよ。

社交辞令の日本語の意味や類語は、社交辞令の意味と言い換えでも紹介しています。

英語で辞令を伝える場面が増えるのは、海外勤務や外資系の職場に移った時かもしれませんね。辞令をきっかけに、今の会社で続ける道と並べて、外の選択肢も確かめておくと、これからの働き方を考えやすくなります。

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辞令の英語でよくある疑問

知恵袋で多い質問に答えます

辞令や社交辞令の英語について、よく読まれている質問を選んで、要点をまとめて答えます。

「今度飲みに行きましょう」を社交辞令で言いたい

「今度いっしょに飲みに行きましょう、を社交辞令として言う時の英語は?」という質問は、とても多く読まれています。

軽く言うなら Let’s grab a drink sometime. が使いやすいです。sometime をつけると、日にちを決めない、ゆるい誘いになりますよ。

「社交辞令」を英語で一言で言うと?

「英語で社交辞令って何と言うのか、思い出せない」という質問もありました。

一言で言うなら lip service か pleasantries です。会話の中なら “Don’t worry, it’s just being polite.”(気にしないで、ただの社交辞令だよ)のように言うと自然です。

社交辞令って、日本人だけのもの?

「はっきり言う文化の国には、社交辞令はないのでは」という疑問も見られます。

英語にも lip service や pleasantries という言葉があるように、つきあいのための言葉は英語圏にもあるんです。上の例文の “We should get together sometime.” も、あいさつとして使われることがあります。

サークルの役割決めを、辞令っぽく英語で書きたい

「サークルで役割を決めたので、英語で辞令のような一文を書きたい」という相談もありました。

そんな時は “○○ is hereby appointed as the club treasurer.” のように、hereby appointed を使うと、それらしい雰囲気になります。遊び心のある通知にも使える言い方ですよ。

よくある質問

辞令は英語で何と言いますか?

ひとつに決まった英訳はありません。書類なら letter of appointment や transfer notice、辞令を受ける動作なら be appointed や be transferred のように、場面で使い分けます。

辞令書は英語で何と言いますか?

任命の辞令書なら letter of appointment、異動の辞令書なら transfer notice が使いやすいです。

辞令を受けるは英語でどう言いますか?

I have been transferred to the Osaka branch. や I was appointed Sales Manager. のように、命じられた中身を受け身で言うと自然です。

社交辞令は英語で何と言いますか?

lip service や pleasantries がよく使われます。会話では it’s just being polite.(ただの社交辞令だよ)という言い方も便利です。

まとめ

この記事の要点
  • 辞令にぴったり対応する英語はなく、場面で使い分ける
  • 人事の辞令は appointment、transfer、promotion などを中身で選ぶ
  • 辞令を受けるは be appointed や be transferred の受け身で言う
  • 英語の辞令書は日付・本人・内容・発令者の4項目で作れる
  • 社交辞令の英語は lip service、pleasantries、just being polite
辞令ドットコム

辞令ドットコム 編集部

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