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辞令交付式で名前を呼ばれたら、どう前に出て、どの手から受け取ればいいのか。大勢の前だと思うと、急に不安になりますよね。
結論から言うと、辞令の受け取り方は「返事をして前に出る、一礼して両手で受け取る、一礼して下がる」の3つを押さえれば十分です。右手・左手の順番は、組織の練習や指示があればそちらに合わせます。
この記事を読めば、辞令のもらい方を動き・言葉・目線に分けて、4つのステップで順番に確かめられます。
辞令の受け取り方は、まずこの3つだけ押さえれば大丈夫
辞令の受け取り方で大事なのは、細かい作法よりも「はっきり返事をする」「両手で丁寧に受け取る」「礼をしてから下がる」の3つです。この3つができていれば、見ている人に失礼な印象を与えることはまずありません。
『手の順番を間違えたら恥ずかしい…』と心配になりますよね。
実は、辞令の受け取り方に法律や公的な決まりがあるわけではありません。よく言われる作法はありますが、組織ごとに少しずつやり方が違うんです。
だからこそ、まずは次の3つを押さえておきましょう。
- 名前を呼ばれたら「はい」とはっきり返事をする
- 交付する人の前で一礼し、両手で辞令を受け取る
- 受け取ったら一礼して、ゆっくり下がる
辞令交付式の全体の流れは、辞令交付式とは?流れ・式次第で紹介しています。
受け取り方のマナーが気になる理由
辞令は、新しい役目を正式に伝える大事な書類です。受け取る時の姿は、新しい職場の人や上司が最初に目にするあなたの姿でもあります。
例えばこんな場面です。
「さっきの新人さん、返事が気持ちよかったね」
こんなふうに、受け取り方の印象は意外と覚えられているものなんです。
場面別:交付式・職場・個室での受け取り方
辞令を受け取る場面は、交付式だけではありません。職場で上司から手渡される時や、個室で1人ずつ渡される時もあります。
| 場面 | 受け取り方のポイント | 言葉 |
|---|---|---|
| 大勢が並ぶ交付式 | 4ステップの動きを、前の人とそろえる | 「はい」「ありがとうございます」 |
| 職場で上司から手渡し | 立ち上がって両手で受け取る | 「ありがとうございます。がんばります」 |
| 個室・面談で手渡し | 座ったままでなく、立って受け取る | お礼と、新しい役目への一言 |
| 郵送やメールで届いた | 届いたことを上司や人事に伝える | 「辞令を受け取りました」 |
職場や個室での手渡しは、交付式ほど形式ばっていません。それでも、立ち上がって両手で受け取るだけで、ぐっと丁寧な印象になります。

辞令の渡し方の種類は、辞令交付とは?交付の意味・やり方で紹介しています。
4ステップで見る辞令の受け取り方:手の動き・言葉・目線
辞令の受け取り方は「呼ばれる、前に出る、受け取る、下がる」の4ステップに分けると覚えやすくなります。ステップごとに、手の動き・言葉・目線を1つずつ決めておきましょう。
ここでは、辞令をもらう流れを4つのステップに分けて、手の動き・言葉・目線を1つの表にまとめました。この表を頭に入れておけば、当日に迷うことはほとんどありません。

| ステップ | 手の動き | 言葉 | 目線 |
|---|---|---|---|
| 1 呼ばれる | 手は体の横に下ろしたまま | 「はい」とはっきり返事 | 呼んだ人の方を見る |
| 2 前に出る | 手は体の横、背すじを伸ばす | 言葉はなし | 交付する人を見て歩く |
| 3 受け取る | 右手、左手の順に添えて両手で持つ | 「ありがとうございます」と小さく | 交付する人と、辞令の文面 |
| 4 下がる | 辞令を胸の高さで両手に持ったまま | 言葉はなし | 正面を見て席へ戻る |
ステップ1:名前を呼ばれる
名前を呼ばれたら、その場で「はい」と返事をします。声の大きさは、会場の後ろの人にも聞こえるくらいが目安です。
座っている時は、返事をしてから静かに立ち上がりましょう。
ステップ2:前に出る
交付する人の前まで、背すじを伸ばして歩きます。急ぎすぎず、ふだんより少しゆっくりめで大丈夫です。
交付する人の前に着いたら、一歩手前で立ち止まって一礼します。ここでの礼は、軽く頭を下げる程度で十分です。
ステップ3:受け取る
交付する人が辞令を読み上げる時は、背すじを伸ばして聞きます。読み上げが終わって辞令が差し出されたら、両手で受け取ります。
受け取ったら、辞令を持ったまま一礼します。ここでの礼は、前に出た時よりも少し深めにすると、お礼の気持ちが伝わりやすくなります。
手の順番のくわしい動きは、次の見出しで紹介しますね。
ステップ4:下がる
受け取ったら一礼して、少し後ろに下がってから向きを変えて席に戻ります。すぐに背中を向けないのがポイントです。
- 受け取ってすぐに背中を向けてしまう
- 辞令を片手で持ったまま歩いて戻る
- 席に戻る途中で辞令を丸めたり折ったりする
緊張して頭が真っ白になりそうな時
『名前を呼ばれた瞬間に、動きを全部忘れそう』という方もいますよね。
そんな時は、細かい動きは忘れても大丈夫です。「返事をする」「両手で受け取る」「礼をする」の3つだけ思い出せれば、十分に丁寧な受け取り方になります。
自分の番が来るまでは、前の人の動きをよく見ておきましょう。同じように動けば、それが正解なんです。
辞令の受け取り方:右手・左手の動きをくわしく
よく言われる受け取り方は、まず右手を辞令の端に添え、次に左手を添えて、両手で胸の高さに持つ形です。卒業証書を受け取る時の動きに近いと考えると、イメージしやすいですよ。
『右手と左手、どっちから出すの?』は、いちばん多い疑問かもしれません。
よく言われるのは、右手から出して、次に左手を添える受け取り方です。順番に見ていきましょう。

- 右手を前に出して、辞令の右端に添える
- 左手を出して、辞令の左端に添える
- 両手で辞令を持ち、胸の高さで止める
- 辞令を持ったまま一礼する
- 文面を自分の方に向けたまま、胸の前で持って戻る
手の動きで気をつけたいこと
辞令を持つ時は、指で文面を隠さないように、紙の端を持つのがきれいです。指先までそろえると、手元がぐっと丁寧に見えます。
辞令がホルダーや書類ばさみに入っている時は、ホルダーごと両手で受け取ります。中身を取り出して読む必要はありません。
組織の指示が違う時は、そちらに合わせる
組織によっては、事前の説明会やリハーサルで「左手から」「受け取った後に辞令を回す」などの動きを教えてくれることもあります。
その場合は、この記事の動きよりも、組織の指示を優先してください。大切なのは手の順番そのものより、周りの人と同じ動きで丁寧に受け取ることなんです。
| 状況 | 合わせ方 |
|---|---|
| リハーサルがある | 練習で教わった動きに合わせる |
| 前の人の動きが見える | 前の人と同じ動きにそろえる |
| 何も説明がない | 右手から添えて、両手で受け取る |
| 辞令がホルダー入り | ホルダーごと両手で受け取る |
名前を呼ばれた時の言葉と、受け取る時のひと言
名前を呼ばれた時の言葉は「はい」の一言、受け取る時は「ありがとうございます」と小さめの声で伝えれば十分です。長いお礼の言葉は、式の中では要りません。
辞令の受け取り方で、言葉に迷う方も多いですよね。式の中で話す言葉は、実はとても少ないんです。
| 場面 | 言葉の例 | 声の大きさ |
|---|---|---|
| 名前を呼ばれた時 | 「はい」 | 会場に聞こえるくらい |
| 受け取る時 | 「ありがとうございます」 | 交付する人に届くくらい |
| 交付する人から声をかけられた時 | 「がんばります」「よろしくお願いいたします」 | 交付する人に届くくらい |
| 席に戻る時 | 言葉はなし | なし |
例えばこんなやり取りです。
「これからも期待しているよ」
「ありがとうございます。よろしくお願いいたします」
交付する人から声をかけられた時も、このくらい短く返せば大丈夫です。
呼ばれた時に聞き取れなかったら
会場が広いと、自分の名前かどうか聞き取れないこともありますよね。
そんな時は、慌てずに立ち上がって「はい」と返事をすれば大丈夫です。もし違っていたら、司会の人が次の名前を読み直してくれます。名簿の順番が分かっていれば、前の人が呼ばれた時点で心の準備をしておけます。
「拝受します」と言うべき?
『辞令は「拝受しました」と言うものなの?』と気になる方もいますよね。
拝受は「受ける」をへりくだった言い方です。式の中で口に出して言う決まりはなく、「ありがとうございます」で十分に丁寧です。
拝受や拝命の使い方は、辞令を受けた時の挨拶・返事|「拝命しました」の使い方で紹介しています。
受け取った辞令は、その場で読む?
式の中では、受け取った辞令をその場でじっくり読む必要はありません。文面は、交付する人が読み上げてくれることが多いからです。
席に戻ってから、または式が終わってから、名前・発令日・異動先などを落ち着いて確かめておきましょう。もし名前の漢字などに間違いがあったら、早めに人事に伝えると直してもらえます。
昇進の辞令の受け取り方と、受け取った後の挨拶
昇進の辞令の受け取り方は、ふつうの辞令と同じです。違うのは、受け取った後に職場や関係者へ挨拶をする場面が増えることです。
昇進の辞令を受けると、少し緊張しますよね。でも、受け取る時の動きはほかの辞令と変わりません。
気をつけたいのは、受け取った後の挨拶です。昇進の辞令の受け取り方と挨拶は、次の流れで考えておくと安心です。
- 式や面談で辞令を受け取り、その場でお礼を伝える
- 直属の上司に、改めて口頭でお礼を伝える
- 部署の人に、新しい役目への思いを短く伝える
- 必要なら、関係する人にお礼のメールを送る
受け取った後の挨拶の言い方
部署の人への挨拶は、長くなりすぎないよう短くまとめるのがちょうどいいです。
「このたび、課長の辞令をいただきました。まだ至らない点も多いですが、皆さんと一緒に良い職場にしていきたいと思います。よろしくお願いいたします」
辞令の受け取り方の挨拶は、お礼と、これからの思いと、お願いの3つがそろえば十分なんです。
昇進と昇格は、似ていても意味が違う言葉です。違いや、辞令を受けた時のお礼の伝え方は昇進・昇格の辞令|違いと、辞令を受けた時のお礼・挨拶で紹介しています。
辞令の受け取り方を動画で確かめる時のポイント
辞令の受け取り方の動画を見る時は、手の順番だけでなく「礼のタイミング」と「下がり方」に注目すると役に立ちます。自分の動きをスマートフォンで撮って見返すのも効果的です。
文字で読んでも、動きはなかなかイメージしにくいですよね。そんな時は、辞令の受け取り方の動画を探して見てみるのもひとつの方法です。
ただ、動画によって手の順番や礼の回数が少しずつ違います。組織のやり方とは違うこともあるので、見る時のポイントを決めておきましょう。
- 名前を呼ばれてから立ち上がるまでの間
- 交付する人の前で、どこで立ち止まって礼をしているか
- 右手と左手を出す順番と、持つ高さ
- 受け取った後、どこまで下がってから向きを変えているか
自分の動きを撮って確かめる
家族や友だちに手伝ってもらい、本やノートを辞令に見立てて練習してみてください。スマートフォンで撮って見返すと、背中が丸くなっていないか、礼が浅すぎないかが分かります。
一度通して練習しておくだけで、当日の緊張はかなりやわらぎますよ。
練習の時は、「呼ばれる」から「席に戻る」までを1回で通すのがおすすめです。手の順番だけを何度も練習するより、流れで覚えたほうが本番で体が自然に動きます。
辞令の受け取り方についてよくある疑問に答えます
知恵袋などでよく見かけるのは「代表に選ばれた時の動き」「辞令を受け取っていない時」「希望と違う配属だった時の気持ち」の3つです。どれも、動きより先に確かめることがあります。
辞令の受け取り方について、ネットのQ&Aでよく見かける疑問を3つ取り上げます。質問は要約して紹介しますね。
疑問1:新入社員の代表で辞令を受け取ることになった。挨拶もある?
閲覧数の多い質問です。入社式で、新入社員の代表として辞令を受け取ることになり、挨拶があるのか不安だという内容でした。
代表が受け取るだけの式もあれば、受け取った後に代表の挨拶がある式もあります。まずは担当者に「受け取るだけか、挨拶もあるか」を確かめてみてください。
受け取る時の動きは、この記事の4ステップと同じで大丈夫です。代表だからといって、特別な作法が増えるわけではありません。
挨拶がある時は、お礼と思いとお願いを短くまとめておけば十分です。例えばこんな言い方です。
「本日は、私たちのために式を開いていただき、ありがとうございます。一日も早く会社の力になれるよう、精一杯努めてまいります」
代表の挨拶の組み立ては、辞令交付式の挨拶と、代表に選ばれた時の準備でも紹介しています。
疑問2:正社員になったのに、辞令を受け取っていない
契約の形が変わって正社員になったのに、辞令をもらっていないという相談です。
会社員の場合、辞令という書面を出すことを決めた法律は確認できませんでした。法律で書面の明示が求められているのは、労働契約を結ぶ時などの労働条件です(労働基準法第15条・同施行規則第5条)。
働く条件がどう変わったのかを書面で確かめたい時は、人事に労働条件を書いた書面をもらえるか聞いてみましょう。話し合っても解決しない時は、都道府県労働局の総合労働相談コーナーに相談する方法もあります。
疑問3:希望の配属先ではなかった。気持ちを切り替えるには?
辞令を受け取ったものの、希望と違う配属先で落ち込んでいるという相談です。
『思っていた部署じゃなかった…』と感じるのは、とても自然なことです。まずは新しい部署で、どんな仕事ができるのかを知るところから始めてみてください。
| 気持ちの整理の仕方 | やってみること |
|---|---|
| 今の部署で得られることを書き出す | 覚えられる仕事や身につく力を3つ挙げる |
| 次の異動の考え方を知る | 異動の時期や希望の出し方を上司に聞く |
| 外の選択肢も知っておく | 転職の情報を集めて、今の会社とくらべる |
異動の辞令の考え方は、異動の辞令とは?異動の種類とやることで紹介しています。
辞令を受け取ったら、これからのキャリアも考えてみる
辞令を受け取る日は、新しい役目が始まる節目です。今の会社でがんばることを前提にしながら、自分のキャリアを一度見つめ直すきっかけにもなります。
辞令を手にすると、新しい役目への期待と、少しの不安が入りまじりますよね。
辞令を受けて今の職場でがんばるのは、もちろん大切な選択です。そのうえで、ほかの働き方も知っておくと、自分に合う道を落ち着いて考えられます。
これからのキャリアを考えるきっかけに、転職のプロに話を聞いてみるのもひとつの方法です。
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辞令をきっかけに働き方を見直すなら、転職エージェントに相談してみる
転勤や異動の辞令は、これからの働き方を考えるきっかけにもなります。今の会社で続ける道と並べて、勤務地や仕事内容の希望を伝えて求人を紹介してもらえる転職エージェントで、選択肢を確かめておくのも一つの方法です。
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辞令交付式に着ていく服で迷っている時は、辞令交付式の服装|スーツ・ネクタイの色もあわせてどうぞ。
よくある質問
辞令は右手と左手のどちらから受け取りますか?
よく言われるのは、右手を先に辞令の端に添え、次に左手を添えて両手で受け取る形です。組織のリハーサルや指示がある時は、そちらに合わせてください。
辞令を受け取る時に何と言えばいいですか?
名前を呼ばれたら「はい」、受け取る時は「ありがとうございます」と伝えれば十分です。交付する人から声をかけられたら「よろしくお願いいたします」と短く返しましょう。
礼は何回すればいいですか?
交付する人の前に立った時と、受け取った後の2回が基本です。式によっては、席を立つ時や戻った時にも礼をすることがあるので、前の人の動きに合わせると安心です。
辞令をもらう時、読み上げの間はどうしていればいいですか?
背すじを伸ばし、手は体の横に下ろして、交付する人の方を見て聞きます。読み上げが終わって辞令が差し出されてから、手を出して受け取ります。
受け取った辞令はどうやって持ち帰ればいいですか?
折ったり丸めたりせず、クリアファイルなどに入れて持ち帰ると安心です。家に帰ったら、なくさない場所にしまっておきましょう。
まとめ
- 辞令の受け取り方は、返事・両手で受け取る・礼をして下がるの3つが基本
- 呼ばれる、前に出る、受け取る、下がるの4ステップで手の動き・言葉・目線を決めておく
- 右手から添えて左手を添え、両手で胸の高さに持つのがよく言われる形
- 組織の指示やリハーサルがある時は、そちらを優先する
- 昇進の辞令は、受け取った後にお礼と挨拶を伝える





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